2011年3月21日月曜日

ひとりで。



パリで暮らしはじめて3週間が経ちました。
やっと、余裕がでてきたので、久々にマコラム更新です!

この3週間、色々なことがありすぎて、色々なことを思いました、だから、
何から書こうか悩みまくりました。

ほんとに、色々なことを考えて思った日々だったので、その全てを伝えたいけれど、
それはまたいつか、お話するとして、今、今だからこそ本当に心から実感して、
強く思ったことをここに書きます。

この3週間、想像以上の労働時間で、体力的にもかなりキツく、
思いがけない対人ストレスと今後の不安で精神的にも疲労大。
日本に居たら、親友に愚痴ったり、先輩に相談したりしてたし、
ここフランスに居ても、インターネットのお陰で、今までは、
一緒にお酒こそ飲めないものの、ほぼリアルタイムで話したりできて、
あまりそういうストレスがたまることはなかったのですが、
先週の地震以来、twitterやらmixiやらは地震ネタ一色。
そんな中で私のパリでの日々のストレスなんて、ちっぽけすぎるし、
場違いすぎるて到底つぶやけないし、メールやらもなんだか自粛。
そんなわけで、誰にも話せず、ストレスは溜まる一方。

けど、地震に関しては、私も勿論その一味で、
ネットのニュース記事や、こっちのニュース番組、
日本のみんなのつぶやきや日記からも沢山の情報を得ました。
私はやっぱり関西在住の友達の方が多いので、被災者からの情報よりも、
関西に住む彼、彼女達が、いつもとかわらぬ自分達の生活がそこにあること、
被災地と自分達の生活とのギャップの中で思う事、何が出来るのか、
何をするべきなのか、自分は何をしたい、何をする、何をした、どう思う、、、
そんな情報の方が圧倒的に多くて、そして私もまた彼らと同じことを沢山考えました。
関西のみんなですら、「自分には節電と募金しかできひん」と言ってる中で、
フランスにいる私ができることなんて、ほとんど思いつかへん。
かろうじて、募金。けど、実はまだしてません。

発生した日の朝、職場のみんなから「家族は大丈夫か?」「連絡した?」「ニュースみた?」「すごいことになってるよ。」とすごく心配された。
そして、シェフ(以下マーク)から地震ってどんなふうになるん?って質問もされた。
「こんなんか?」って机をガタガタさせて。
こっちでもニュースでいっぱい映像が流れてたから、地震も、津波も、
勿論それ見てわかってるんやろうけど、
目の前に日本人がいたら、やっぱリアルな体験談とか聞きたいんやろね。
フランスには地震ないらしいから。

でも、仏語力のない私はうまく伝えることができなかった。
それに、幸いにも、と言ってはおかしいかもしれないけれど、
ずっと滋賀に住んでいた私は、阪神大震災の時も、
TVで毎日流れる悲惨な映像と、数日間つづいた小さな揺れで、
ほんとに数ヶ月間だけ、小さな不安をもって過ごしただけで、
震災があったあの朝のすぐあとも、その前日と変わらぬ生活ができていたし、
正直、大地震の本当の恐ろしさを経験したことがない。
だから、今回の被災地の映像を見てフランスの人達が思うことと、
私が思うことはあまりかわりないかもしれない、とちょっと思った。

今、ここにいるからこそできることが、こうして外国人に日本のことを話すことなのに、、、、と無力感たっぷりやった。

それで、「うち何ができるんやろか」ってすごい考えてて、
でも、「うちも今めっちゃしんどいんやけどなぁ、、」って思ってて、
そんな時、一緒に暮らしてるマダムと少し職場の悩みを話す機会があって、
片言の仏語やし、微妙な気持ちとかは到底伝えられへんのやけど、
話を聞いてもらって、いくらか楽になった。
そしてマダムが励ましてくれるように「ほら、いっぱい食べて!」
ってチーズやらなんやらいっぱいくれたり、
フランス語のレッスンもしてくれた。(彼女は元語学学校の校長先生)。
それから、自分でも気分転換を試みていつもは直帰する休憩時間も、
少し寄り道したりしたら、美味しいパン屋さんを見つけたり、
マークが事情を知って(私が話したので)ちょっと心配してか、
自分の仕事を手伝わせて気分を紛らわせくれたり、
サービスの女の子もSATCが大好きで二人でめっちゃ盛り上がったり、
なんやかんやと些細な嬉しいことが続いて、
決して体調が悪かったわけでもなく、ただ精神的にどん底やっただけやのに、
「マコどうした?顔が白いぞ。大丈夫か?」
とマークに言われる程にテンションが低かった朝とは打って変わって、
一日働いた後の深夜の帰り道の足取りが、もの凄く軽かった日があったん。

その時に思ったんやけど、心が健康であることがこんなにも大事なんやって。
「喜び」「嬉しさ」って気持ちはすごいパワーがあるなって。

だから、被災地の人達にとって本当に切実に必要なものは、
確かに、ライフラインの一早い復旧やろけど、安心できる生活なんやろけど、
そんな厳し過ぎる現実から一瞬でも楽しい、幸せにな気分になってもらえる様な、
そんな活動もやっぱり必要やと思った。
それが、明日への希望へと繋がると思うし。
友達がツイッターで言ってたけど、
「TVは犠牲者の数ばかり伝えないで、救われた命の数をもっと伝えて。」と。
吉本興業が阪神大震災の時は舞台などたくさん自粛したけど、
今回は行動することで力になりたいってHPで発表してた。

うちも同じこと思う。

被災地の避難所で泣き叫ぶ子供達に、自分のPCで「ポニョ」を見せてあげたら、
画面に釘付けになり、優しい表情に変わっていった、
って友達の弟さんもmixiの日記に書いてた。

そういうことなんやと思う。大人も同じやと思う。
そういうの大事なんやと思う。
だから、芸人さんとか、歌手の人とか、役者さんとか、
巨額の寄付金や、募金活動も素晴らしいけど、
あなたたちならではの活動ももっとして欲しいなと思う。
みんなに夢や希望を与える職業。今こそ必要な時。

セルポワのバックルームに大将が書いた言葉がありました。
「わくわくしてる?」
この言葉すごい好きで。
大将の仕事ぶりや遊びっぷりは、まさにその言葉のまんま、
私達に全身で伝えてくれていたように思う。

そして、大好きな山口シェフが言ってました。
「人は悲しくても嬉しくても、食べないと生きていけません。
 悲しい時に食べてもらっても美味しかったねといわれたいね。」と。

私が飲食の道を仕事に選んだ理由の一つ。
それは、食は絶対に需要が途絶えない、そんな職業だから。
そして、更にはそれで人を幸せにできる職業だから。

料理人やサービスの人間も今こそその力を発揮して欲しいし、私もそうでありたい。

そして、私が今できること、そして、いつもするべきこと。
それは、私は今、ここでパリで元気に生きています。
と、家族をはじめ、私のことを少しでも気に掛けてくれる人達に伝えること。

ツイッターで安否の確認を求めるたくさんの呟きが拡散されてた。
それから、ここフランスにくる前に勤めていた店の大家のお茶屋のお母さんが言ってた。
お母さんは好奇心旺盛な方で、ご自身も色々な経験をされてる。
だから、私の半ば無計画な渡仏に応援と心配の両方をして下さっていたようで、
渡仏前に色々なアドバイスを頂きました。

「心配するなといっても親は心配するもの。
だから、それを少しでも減らしてあげられるようにしていってらっしゃい。
あなたもイイ歳なんだから、それくらいはちゃんとしないとイカンよ。」と。

その時、なるほどって思った。

で、今回の地震があって、今、パリで友達がいないといという現状、
ステイしてるマダムの名前やら住所やらはもちろん両親にも伝えてるし、
何かアクシデントがあったら連絡できるようにと、
マダムも日本への連絡先を聞いてくれてる。
けど、もし、今、ここで、今回の地震くらいの、何か大きな事件が勃発して、
私やマダムと直接連絡がとれなくなった時、
私の両親が私の身元確認をするすべがないなと思った。

なので、しばらくはここで生活しそうだから、
いち早く在留届を完了させよう思ってます。

それが、今、私のすべきこと。

SATC大好きセヴリーヌ(22歳)とワタシ

マーク(25歳)とセヴリーヌ
その男前フェイスはまた次回ということで、笑。

土曜の閉店後、みんなで飲んでる時の様子でした。

一番上の写真は毎日利用している職場最寄りのメトロのホームから。
中央奥に見えるのは、もちろんエッフェル塔です。
メトロだけど、この6番線はほとんど地上の高架を走っているのです。