2011年6月9日木曜日

フランスで得たもの。


シャトーと聞くと、名ばかりですがソムリエの端くれとしては、
ボルドーの格付けワインなどを連想したりも、ちょっとくらいはしていたのですが、
最近は、違います。
パリのお母さんことロジーヌに連れられて、先日、
パリに来てから3つ目のとなるお城に訪問してきました。
上の写真はそのお城こと「chateau vaux le vicomte」
ルイ14世の時に建てられた城です。
というわけで、今日はその城巡りの話。

の、前に、ロジーヌのことを少し。
下の写真、もちろん、左のマダムがロジーヌ。



ロジーヌはRosineと書きますので、
正しい発音は「ロジーヌ」と「ホジーヌ」の間くらいの音です。
この喉を使ったフランス語特有の「R」の発音が大の苦手な私は、
ロジーヌの名前を呼ぶのも一苦労。

Rosineという名前はフランス人には珍しい名前らしく、
よく「誰と住んでるの?」と質問された時に、
「Rosineという名のフランス人マダム」と答えると、大抵、
「え?彼女はフランス人?そんな名前きいたことないけど。」って言われます。
ので、こないだそのことをロジーヌに言ったら、
Rosineという名前はすごく古い名前らしく、
王族の中に同じ名前の娘がいて、そこが由来と言ってました。(と思う。)
なので、知らない人も多く、すごく珍しい名前やから、
彼女自身も今までに一度も同じ名前の人に出会ったことがないと言ってました。
それものすっごい珍しい名前よね。
でも、私は生粋のフランス人よ。と付け加えてました。

けど、そんなロジーヌのキャラクターとライフスタイルは、全然フランス人ぽくないです。
ま、どんなんがフランス人ぽいのかと言われるとその定義も非常に曖昧で、
というか、日本人の偏見のような気もするけど、
でも、彼女自身も、自分はあまりノーマルなフランス人じゃないって自称してますし。

というのも、とにかく自由でとにかく明るい。

確か15年前に離婚したって言ってたけど、その元旦那さんはスペイン人で、
その昔2年間スペインに住んでたこともあって、
彼女は今でもめっちゃスペインひいきです。
こないだ、ウチがバルセロナに行った時も、スペイン人はフランス人より、
めっちゃ明るくて感じがいいから楽しいよ!って自分フランス人やのに言ってたし。
ま、これもその予備知識のせいかもですが、
実際、確かにそんな印象はありました、スペイン。

あと、フランス人には珍しく、ニンニクも好きやし、
パスタや茹で野菜もアルデンテ好き。

そんなロジーヌの今のライフスタイルは、ほんとにほんとに自由。
好きな時に、寝て、起きて、ご飯食べて、好きな時に好きな事して、
同じようにシングルのお友達も沢山いて、しょっちゅう映画やらお食事に言ってるし、
ことし67歳やったかな?やけど、車だってガンガン乗り回すし、
マニュキアもいつもしてるし、ウチのファッションにも興味深々でいつも誉めてくれるし、
息子さんが二人いるので、お孫さんも勿論いるんやけど、
お孫さんと一日中遊んでクタクタになって帰ってきたと思ったら、
そのあと、うちにもその日の出来事を散々話してくれたり、
こないだのフランス次期大統領のはずだった人の、
セクシャルスキャンダルの話題もめっちゃ笑ってずっと話してたし、
料理は面倒くさいからか全くと言っていい程しないし、
だからいつもインスタント品食べて、
でも、それをウチに向かって笑いながら
「これめっちゃ便利でおいしの!」
「ほらーごらん!うーん!美味しい!私、偉大な料理人でしょ?」
ってめっちゃ冗談言ってるし。

んで、「独り身って自由でサイコー!」っていっつも言ってる。


いや、彼女を見てるとほんまにそう思う。
「老後に独りって寂しくないんかな?」
なんて心配を全くもって抱かない。

なんか、こういうのが日本人女性にはあんまし見られへんなー、と思うし、
もちろん、ロジーヌはフランス人女性の典型ではないんやけど、
こういうロジーヌが自分の人生を存分に楽しめる土壌があるのが、
フランスと日本の大きな違いやなーと、ほんとに心から思います。

日本人の考え方も最近ではだいぶとかわってきたので、
色んな生き方をカミングアウトする人も増えてきたと思うけど、
でも、やっぱまだまだそういう点ではフランスの方が圧倒的に考え方が進んでると思う。
確かに、ちょっぴり変わった人生を送ってる人のことは、
「あの人○○だね」って陰で話題にしてたりするけど、
でもほとんどの人が決まって、そのあとに
「でも個人の自由やから、その人がしたいことをしたい時にすればいいの。
何でも全然構わない!」って続けるし、本気で思ってる。
(勿論、意地悪とか別問題やで。)

そういうのがね、ほんとに、すごく感じるの、ロジーヌと生活してて。
あと、職場のセヴリーヌと話してても。
67歳のマダムと22歳のマドモアゼル、世代が全く違う二人が口を揃えて、
「それが人生。人生は楽しまなきゃ!」ってこんなこと言ってるの。
すごくない?フランス。
こういう価値観というか人生観というか、
それが体感できて、それも素晴らしいなって思えたのが、
このワーホリで一番素晴らしい経験やと思うこの頃です。

そんなわけで、城の話をしようと思いましたが、すでに長々なので、また今度に。



城の庭を私一人でお散歩して帰ってきたら、その場で出会った別のマダムとお喋り中。
知らない人ともその場でお喋りが盛り上がってるのってフランスでよくみる光景。
みんなお喋り大好き。




城主の寝室があまりにも素晴らしく気に入ってしまったらしく、
その場に座り込み、寝そべってこの部屋を鑑賞堪能するロジーヌと、
これまた、その場で同じように戯れていたた見知らぬファミリー。
ここでも、お喋りは盛り上がる、笑。




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